2024 ~ 2025年度 グローバル補助金 奨学生
川﨑 千祥
第4回 中間報告書(2025年1月1日 ~ 2025年1月31日)
1. 基本情報
カウンセラー(派遣側) | 熊本江南ロータリークラブ |
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カウンセラー(受入側) | Rotary Club of Barnet |
教育機関 | London School of Economics and Political Science (LSE) |
専攻分野 | 平和構築と紛争予防 |
2. 学業面での成果,状況,予定等
新年明けましておめでとうございます。
例年であれば、熊本・天草にある父方の実家で、親戚みんなとおせちや年越しそばを囲み、穏やかに新年を迎えるのが恒例なのですが、今年はロンドンでの年越しとなり、慣れ親しんだ風景がそばにないことに、少しだけ寂しさを感じました。ですが、その一方で、寮の屋上で家族や友人とカウントダウンをし、ロンドンの夜空に打ち上がる花火を眺めながら迎えた新年は、厳かで静かな日本のお正月とは対照的な華やかさがあり、どちらも素敵な新年の迎え方だなと感じました。
そして気が付けば、留学も折り返し地点を迎えました。改めて目標を見つめ直し、ずっと学びたかったジェンダーと国際開発の交差性について学べる環境への感謝を忘れず、初心を大切にしながら、残りの時間も一日一日を大切に過ごしていきます。
・学業について
さて、1月は学期末ということもあり、学業に集中した1ヶ月でした。今月中旬には、2つの授業で期末レポート(各3000ワード)の提出があり、1月上旬からじっくり取り組みました。
● GI409(ジェンダーと国際開発) レポートでは、「移民動態がどのようにジェンダー化されているのか」について考察しました。
● GI425(ジェンダー・平和構築・安全保障) WPS(女性・平和・安全保障)アジェンダがどのような批判を受けているのかについて論じました。
締切は1月20日でしたが、余裕を持って両方とも提出でき、一安心。しかし、その翌日には冬学 期がスタートし、リーディング課題や授業の準備に追われる日々が始まりました。
締切前は、図書館にこもって何度も推敲を重ね、少しでも良い仕上がりになるように努めました。
今学期も引き続き、「ジェンダーと安全保障・平和構築」「ジェンダーと国際開発」について学びます。前学期よりも批判的な視点を深め、特定のテーマやケーススタディに焦点を当てながら、学んだ内容をより実践的に応用できるように取り組んでいく予定です。
また、修士論文(Dissertation) に関する授業や準備も本格化しました。最終提出は8月とまだ先ですが、すでに早めに取り掛かっています。2月14日には修士論文の要約(プロポーザル)を提出しなければならず、現在テーマを練っている最中です。
LSEには聴講(Auditing)制度があり、学生は気になる授業の資料に自由にアクセスできます。そのため、メソドロジー学部(Department of Methodology) の授業を聴講しながら、自分の研究 テーマに合う研究手法を模索しています。
修士論文の執筆にあたっては、指導教官(Academic Supervisot)との面談が4回(各15~30分) 予定されています。日本での卒業論文の際には、指導教官が何時間も丁寧に指導してくれたため、最初はLSEのスタイルに不安を感じていました。しかし、LSEにはLSE LIFEという、エッセイライティングやリサーチをサポートしてくれる無料サービスがあり、毎週活用しています。ここでは、LSEが求める修士論文の水準やスケジュール管理、適切な研究手法の選定などについてアドバイスを受けることができ、大変助かっています。
3. 受入ロータリーとの交流
今月は学業が忙しく、残念ながら受け入れロータリークラブとの交流の機会を持つことができませんでした。2月はもう少し時間を作り、積極的に交流していきたいと思います。
中華街でのひとコマ。春節を迎え、ロンドンの街のあちこちでお祝いのイベントが開かれていました。華やかな提灯や賑やかな獅子舞を見て、大学3年のときに香港へ交換留学し、 現地で春節を祝ったことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。
大学の隣にある Lincoln’s Inn Fields公園を、授業の合間に散歩しました。来月からは晴れる日が増えて日も長くなるので、太陽が恋しい私にとって、これからの季節がますます楽しみです。