国際ロータリー第2720地区 熊本・大分

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第13回)

2020年11月10日

グローバル補助金奨学生
赤山 紗也果

 

新学期の授業

10月になり、修士課程の2年生となりました。新学期もリモート、オンライン授業でのスタートです。今学期は特に、論文や記事を読む課題も多いので、授業のスピード感と課題の量に慣れるのも大変ですが、なんとか頑張っています。オンラインでの授業なので、クラスメイトや先生と直接会うことはないのが、やはり寂しく、グループワークなどでやりにくさもありますが、自分なりに工夫して行けたらと思っています。

修士2年目に入り、スタジオなどの授業の選択の幅も少し広がりました。今学期のスタジオは、オレゴンシークエンスと言って、来学期と来々学期まで同じ対象地を扱うようなスタジオを取ってみました。来学期にまた選択の時期があるので、このスタジオを取るかどうかを決めることになります。ポートランドのVanportという場所を対象地としていて、今学期は実際のデザインを考えるというよりはリサーチをすることが大きな要素となっています。Vanportは第二次世界大戦中の造船業の労働力としてオレゴン にきた黒人労働者を中心とした住宅地で、色々な差別的な格差があった場所でもあります。元々は湿地帯だったので、本来であれば建設には向かない場所であったということもあり、1948年に洪水で街は一掃されてしまい、犠牲者も出た場所です。戦後には強制収容所に送られていた日系人も住んでいた場所で、犠牲者にも含まれています。とてもタイムリーな問題で、アメリカやオレゴンの歴史について学ぶことが多くありました。また日本との歴史についても考える機会となりました。特に、今年のBlack Lives Matterの問題を受けてということもあって、色々と考えさせられることがあり、勉強になりました。

 

ユージーンの街

早いもので一年が経ち、渡米当初に比べれば、行動範囲も広がって、また新しいユージーンの景色を見つけているような気がします。もちろんコロナ禍で、キャンパスに行く機会はほぼないですが、時々街に出ると、やはり街路樹の美しさに見惚れます。昨年は植物の授業のテストのことを思い出すばかりだった楓の木々も、今年は余計に綺麗に見えます。特に紅葉が始まった10月末から11月初週は特に美しく、落ち葉を踏む音を楽しみながら、シャッターを切らずにはいられない瞬間が多くあり、牛歩で散歩しています。

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第12回)

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第12回)

ロータリー財団奨学生中間報告 赤山紗也果(第12回)

 

コロナウイルスの影響

COVID-19の患者数は、最近、また増加傾向にありますが、規制などはあまり変わりません。ただ、街に出るとマスクをしていない人も目立つようになってきたので、人の集まっている場所にはなるべく行かないように一層、気をつけているところです。特に、11月のThanksgivingの休暇で帰省する学生も多いと考えられ、その移動等も含め、さらに感染者が増えることが懸念されています。私の在籍している学部では、既に冬学期もリモート/オンラインで行われることが決まっています。インフルエンザ等も含め、体調管理も求められます。

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