「主愛之家」復旧視察について(大分南RC)
2024年10月29日
大分南RC
国際奉仕委員会 三股 正幸
大分南ロータリークラブ(長尾淳子会長)は、2024年10月25日から27日にかけて、友好クラブである台湾の基隆東南ロータリークラブを友好訪問したところ、この際、当クラブも携わった「主愛之家」という施設の復旧後の様子を視察しましたので、投稿します。
皆様もご存じのとおり、2024年4月3日、台湾の東部沖を震源地としてマグニチュード7.2の大地震が発生したところ、特に震源地に近い花蓮県内では高層ビルが倒壊するなど甚大な被害が発生しました。
また、花蓮県内にある「主愛之家」という施設では、家庭問題やドラッグ中毒等に悩む青少年らが台湾全土から集まって共同生活を送っていたところ、大地震によって建物の天井が剥落するなど施設全体が大きく損壊するに至りました。
この事態を受け、被災県にある花蓮東南ロータリークラブは、隣県の基隆東南ロータリークラブやその友好クラブである当クラブなど複数のクラブと共同して「主愛之家」を早期に復旧させるべく、建物の補修や生活品の調達等を実施しました。
そして、この度およその復旧が完了したことから、当クラブは、花蓮東南ロータリークラブや基隆東南ロータリークラブなどと共に、復旧した「主愛之家」を訪問し、施設代表者から地震前後の話をお伺いしたり、復旧後の状況を視察すると共に、クラブ間での交流事業を行いました。
当クラブが訪問した時点では震災の痕跡はほとんど消えていたものの、震災当時の写真やお話を見聞きすることで、如何に甚大な被害が生じ、どれほど復旧が困難を極めたかについて深く知ることとなりました。
また、復旧には1000万円以上を要するため、一つのクラブだけで実現することは困難であったところ、日本国内と台湾国内の数多くのロータリークラブが協力し合ったことで復旧を果すことができたことは、国の垣根を越えて活動するロータリークラブならではの団結力と奉仕の心を示す結果であったと思います。
そして、何よりも施設で生活する青少年たちが笑顔でお礼の言葉を伝えてくれたことが、参加した全員にとって最大の喜びとなりました。
なお、訪問当日の様子は現地新聞でも広く報道していただきました。また、訪問後に行った懇親会では、互いの行動を称え合い、真の友人として交流を行うことができましたので、こちらについても忘れられない夜となりました。