国際ロータリー第2720地区 熊本・大分

ロータリー財団奨学生中間報告 川﨑 千祥(第3回)

2025年03月07日

2024 ~ 2025年度 グローバル補助金 奨学生
川﨑 千祥

 

第3回 中間報告書(2024年12月1日 ~ 2024年12月31日)

1. 基本情報

カウンセラー(派遣側) 熊本江南ロータリークラブ
カウンセラー(受入側) Rotary Club of Barnet
教育機関 London School of Economics and Political Science (LSE)
専攻分野 平和構築と紛争予防

2. 学業面での成果,状況,予定等

皆様、こんにちは。2024/24年度グローバル補助金奨学生の川﨑千祥(かわさき ちひろ)と申し ます。London School of Economics and Political Science(LSE)で、ジェンダーの視点を軸に、 平和構築と安全保障、国際開発について、専門に学んでいます。

・学業について
12月は、【GI424 ジェンダー理論:学際的アプローチ】のサマティブアセスメント(期末レポート)がありました。英文で3000ワード執筆する課題は、成績の100%を占める重要なエッセイで、1週間 ほどかけて取り組み、なんとか書き上げることができました。

英語で本格的なアカデミックエッセイを書くのは初めてのことで、日本と英国のアカデミアでの教 授の期待の違いを理解するのに少し時間がかかりましたが、LSEのアカデミックアドバイザーか ら丁寧なアドバイスをいただき、「自分の主張を過去の研究の上にどのように築き上げるか」を意識して書くことができました。最初は苦労しましたが、慣れてくると、過去の研究を活用しながら自 分の議論を組み立てる作業がとても興味深く、説得力のある文章を書く方法を少しずつ身につけることができたと感じています。

エッセイでは、移民労働と人種化されたケア・サービス労働をテーマに取り上げ、マルクス主義 フェミニズムの視点を交えながら、移民労働者が送金を通じて母国の家族を支える一方で、北半球の経済に搾取される構造について論じました。この課題を通じて、ジェンダーの視点から経済 構造を分析することの重要性を改めて実感しました。

・家族との時間
クリスマスと新年には、家族がロンドンを訪れました。特に印象深かったのは、クリスマスの朝に 家族揃ってウェストミンスター寺院の礼拝に参加し、一緒に賛美歌を歌ったことです。

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クリスマスの朝、家族揃ってウェストミンスター寺院のクリスマス礼拝に参加

 

その後、LSEや寮を案内し、自分の留学生活を家族に少しでも共有できたことは、とても嬉しい経験でした。

ロータリー財団奨学生中間報告 川﨑 千祥(第3回)

LSEキャンパスを家族で散策

 

また、12月中旬にサマティブアセスメントの提出が終わり、年始まで課題の締め切りがなかったため、家族とともに初めてロンドン周辺をゆっくり観光することができました。

寮では、ロイヤル・アルバート・ホールに特別なボックス席を所有しており、毎月抽選でホールで 開催される催し物のチケットが、ラッキーな5人に配られます。私は幼少期にバレエを習っており、ロンドンに住んでいた頃、クリスマスシーズンになると母と一緒に「くるみ割り人形」や「シンデレラ」などの演目をよく観に行っていました。

今回、その抽選で幸運にもチケットを引き当てることができ、母と一緒にロイヤル・アルバート・ホールでバレエ「くるみ割り人形」を観る機会に恵まれました。幼い頃の思い出が蘇り、母と特別な時間を共有できたことは、私にとって一生忘れられない思い出となりました。

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ロイヤル・アルバート・ホールでバレエ「くるみ割り人形」を観る機会に恵まれました

 

さらに、オックスフォードへの小旅行では、ジェンダーと政治を学ぶ先輩を訪ねる機会も得られました。この時間は、家族と一緒に過ごすだけでなく、学びのヒントや新しい視点を得られる充実したひとときとなりました。

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オクスフォードへの小旅行

 

・その他の活動
12月は友人とも楽しい時間を過ごしました。LSEでは、修士課程に在籍する日本人の忘年会が開催され、久しぶりに日本語での交流を楽しむことができました。また、寮では「Winter Ball」という素敵なソーシャルイベントが行われ、普段の勉強から少し離れてリフレッシュするとともに、新しい友人と出会う良い機会となりました。

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LSE修士課程に在籍する日本人の同窓会

 

3. 受入ロータリーとの交流

12月には、St James Garlickhythe教会で開催された「Rotary Christmas Carol Service」に参加しました。他の地区のロータリー奨学生たちと賛美歌を歌い、クリスマスの祝祭的な雰囲気を心から楽しむことができました。この体験は、幼い頃にイギリスの現地校で聖歌隊に入っていた頃を思い出させてくれました。当時、クリスマスキャロルを一生懸命練習した日々が蘇り、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。礼拝後にはミンスパイとムルドワインが振る舞われ、他地区の ロータリーメンバーとの交流も楽しむことができました。このような機会を通じて、地域やロータリーとのつながりを再確認し、温かい気持ちになることができました。

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St James Garlickhythe教会で開催された「Rotary Christmas Carol Service」に参加

 

12月は、学業と家族との時間、ロータリーの交流を通じて、多くの温かい瞬間を感じられる月でした。年末年始でしっかりリフレッシュしたので、新年からは気持ちを新たに学業と活動に取り組んでいきたいと思います。

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